Photographer KINDON

井上慎也 / 海洋写真家  Marine Photographer Shinya Inoue

1971年大阪生まれ。南の暖かいサンゴ礁の海に憧れて、琉球大学理学部海洋学科に進学し、ダイビングクラブに入部。耳が不自由ことがハンデにならないダイビングの世界にのめりこみ、水中写真を始める。卒業後、沖縄本島北部の水納島や久米島、石垣島、与那国島など、沖縄各地でダイビングガイドをしながら、写真を撮り続ける。サンゴの白化現象の写真で、毎日新聞社『あなたのニュース写真'98』年間グランプリを受賞。海での豊富な経験と熟達したダイビング技術を生かしながら、自分の心を癒す生きものたちのかわいらしい表情を生き生きと表現する水中写真で、ダイビングガイドから海洋写真家に独立。うみまーる企画に所属し、風景や星空など、撮影対象やテーマを広げていく。のちにディレクターから自然写真家に転身した高松飛鳥と写真家ユニット・うみまーるを結成。美しくかわいらしい写真は、女性を中心に多くのファンを獲得している。耳は不自由だが、気にせずマイペースで生きる自称「ノーテンキ男」(話す事はできるが、聞き取りが不自由なため、会話は筆談か指文字で行っている)。全日本潜水連盟(JUDF)インストラクターでもある。サインに添えるかわいくてユニークな海の生きものたちのイラストに人気がある。







★カメラ機材(水中):Nikonos-V, Nikonos RS
           Nikon F-4,F-100,F-90 + Nikkor Lenses
                      + Nexus Camera Housings
                      + Athena optical glass port
                       + SEA&SEA Camera Housing
★カメラ機材(陸):Canon Eos1v, Eos7 + Cannon Lenses
          CONTAX T3
          Leica Ⅲa
          HASSELBLAD 500C/M 
★フィルム:Fijichrome Velvia100


Biography 井上慎也年譜 LinkIcon

1971年
大阪府河内長野市に生まれる(03月03日) 10歳頃から、原因不明の難聴になる。
1989年
琉球大学理学部海洋学科に入学 すぐに、ダイビングクラブに所属する。ダイビング中心の毎日に。 大学1年の夏休みに、中村征夫さんの著書『海も天才である』を読んで、水中写真家になることを宣言する。 大学2年になった春、水中写真を始める。第17回ダイビングワールド・フォトコンテストで、キャプテン・マック賞を受賞(1992年)。
1993年
大学卒業後、大阪の実家を拠点に沖縄の各離島で水中撮影をする。 愛車フォルクスワーゲンに荷物を積み込み、石垣島へ。海の生きものたちの『ペア』をテーマに、水中撮影をする。 7月、石垣島で撮影がうまくいかず、学生時代に慣れ親しんだ沖縄本島北部の本部半島沖に浮かぶ水納島に移り、マリンスポーツの手伝いをしながら、写真を撮り続ける。 富士ネイチャーフォトコンテストで銅賞を受賞。
1994年
富士フォトコンテストでゴールド賞を受賞(5月)。 ダイビングクラブ時代の先輩が勤めていた『フィッシュマガジン』で、写真とレポートを発表する。 12月、『ペア』写真を抱えて出版行脚。5社目の宝島社で、ようやく契約。
1995年
写真集『The Pairs ペア』を宝島社より出版(6月)。 8月、写真展『The Pairs ペア』を、ダイビングクラブ時代の後輩が勤めていた那覇市総合福祉センターで開催。
1996年
写真集『ゆかいな魚 大集合』を講談社より出版(6月)。 7月、日本最西端の島・与那国島に渡り、ダイビングのガイドや民宿の手伝い、牧場の牛の世話などをしながら、撮影を続ける。
1997年
再び、水納島へ(4月)。 12月、久米島に渡り、クルマエビの養殖場で働きながら、撮影する。
1998年
写真展『おきなわ海物語』を富士フォトサロン/大阪で開催(2月)。 テレビ東京『風のフォークロア』の取材を受け、30分番組で紹介される。 夏、久米島の海で、高水温による大規模なサンゴの白化現象を撮影し、毎日新聞に発表。 12月より1年間、毎日新聞(大阪本社版)で、『沖縄うみ物語』を連載。
1999年
サンゴの白化の写真で、毎日新聞社の『あなたのニュース写真’98』年間グランプリを受賞(2月)。 5月、与那国島へ。ハンマーヘッドシャークなど大物狙いのダイビングのガイドをしながら、撮影をする。 12月、八重山の拠点、石垣島へ渡り、水中撮影をする。
2000年
再び、与那国島へ(1月)。 この頃から2003年まで、毎年、正月とGWは助っ人ガイドとして大阪から与那国へ通う。 10月、西表島で期間限定のフォトセミナーを始める。以降4年間継続。
2001年
写真集『Smile』を東方出版より出版(5月)。 夏、写真展『Smile』を富士フォトサロン/大阪と東京、横浜そごう、福岡ザ・モール春日の全国4ヵ所で開催。 9月、西表島で、テレビ局の自然番組ディレクター・高松明日香と出会い、自然に対する考え方などで意気投合する。お互いに「中性浮力での撮影」を約束し、以来、写真集やエッセイなどの構成や執筆などの協力を得る。
2002年
写真集『OKINAWA~しあわせの島々~』を東方出版より出版(3月)
2003年
うみまーる企画に入り、ディレクター髙松明日香とユニット・うみまーるを正式に結成。海の撮影取材の幅が広がる。高松の自然体験活動の撮影も手伝う。 3月、フォトエッセイ集『ぼくが海からもらったもの①』、7月に『海であいましょう』を東方出版から出版。
2004年
富士フォトギャラリー大阪2の新設に伴い、オープニングイベントとして、『Smile』展を開催(4月)。 フォトエッセイ集『ぼくが海からもらったもの②』を東方出版より出版(3月)
2005年
サンゴの日を記念して、那覇市で『Smile』展を開催(3月)。 期間中、スライドショーを子ども向け・一般向けの2回公演。写真を担当。 10月、福岡県のギャラリーの共同イベント「アートをたずねる月」に参加し、『Smile』展を開催。前回同様、スライドショーを子ども向け・一般向けの2回公演。写真を担当。 2006うみまーるカレンダー(卓上)に写真を発表。
2006年
写真集『うみまーる~水の惑星の仲間たち~』を出版。写真を担当(3月)。 作家名を「井上慎也」から自然写真家ユニット「うみまーる’井上慎也+高松明日香’」に移行。 「水中映像祭」でスライドショーを発表。写真を担当(2月)。 3月5日のサンゴの日を記念して、那覇市と座間味島で開かれた中村卓哉氏とのスライドショーに出演。 6~7月、写真展「うみまーる」を、富士フォトサロン東京と富士フォトサロン大阪で開催。写真を担当。また、記念イベントとして開かれた、うみまーるスライド&ムービーショーに出演。 7月より、月刊誌「沖縄スタイル」でフォトエッセイ「美ら海ライフ」を連載。写真を担当。 11月、座間味島ファン感謝月間イベントの、うみまーるスライド&ムービーショーに出演。 2007うみまーるカレンダー(卓上)に写真を発表。
2007年
写真家ユニットとして初の写真展「ちゅら海」を新宿のエプサイトで開催。写真を担当(2月)。 3月、「琉球フォトセッション」にスライドショーで写真を発表。ガムランと共演する。 4月より、「毎日小学生新聞」で毎週土曜日にフォトエッセイ「海のともだち」を連載。写真を担当。 4月より、月刊誌「へるすあっぷ21」にフォトエッセイ「Photo Message from Water Planet」を連載。写真を担当。 6月、大阪・阪神百貨店で写真展「ちゅら海」で写真を発表。記念イベントのうみまーるスライド&ムービーショーに出演。 10月より、月刊誌「おはよう21」でフォトエッセイ「海からの贈り物」を連載。写真を担当。 2008うみまーるカレンダー(卓上)に写真を発表。
2008年
FUJIFILM「まもりたい緑、まもりたい水」に写真を出展(7月)。 2009うみまーるカレンダー(卓上と壁掛の2種類)に写真を発表。
2009年
『プチギャラリーうみまーる』をオープン(4月)。 2010うみまーるカレンダー(卓上・壁掛・月の満ち欠けの3種類)に写真を発表。
2010年
写真家ユニットとして初の写真集『ちゅら海からの風 Okinawa, where the sea meets the sky』を出版。写真を担当。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 耳は不自由だが、気にせずマイペースに生きる、自称『ノーテンキ男』。 幼い頃より「Kindon」の愛称で呼ばれ、酒の席でその由来を語るのが好き。 会話は、聞く方は筆談か指文字がほとんどだが、慣れると少し口が読める。たまに、聞こえないフリも得意!? 話す方は大好きで、大阪人らしくかなりのおしゃべり。議論が得意。 性格は、神経質で気が短いが、海にいれば穏やかでやさしい気持ちになれる。飽きっぽい割に、撮影だけは、根気づよく何度でも同じ撮影ができる。 写真は、じっくり撮るタイプで、様々なデータを取り、何度も同じ場所に通う。 フィルムの36枚目が作品になることが多い。 写真に撮られるのも得意。 全日本潜水連盟(JUDF)スクーバダイビングインストラクター・ 潜水士・1級小型船舶操縦士