Photographer&Director Asutaka

高松飛鳥/自然写真家&ディレクター(うみまーる代表)Photographer&Director Asuka Takamatsu

1971年鹿児島生まれ。自然豊かな里山で多様な動物に囲まれて育つ無類の生きもの好き。自然から学び、それを伝える仕事がしたくて、長崎大学教育学部理科に進学。カメラを抱えて海や山へと独自のフィールド調査に明け暮れる。卒業後、KBC九州朝日放送に勤務。記者やディレクターとして取材や番組制作に取り組み、短い文章で映像を生かす独特の作風で、自然のすばらしさや環境問題などを伝え続ける。諫早湾のドキュメンタリーで『世界テレビ映像祭・審査員特別賞』『地球環境映像祭入賞』『日本民間放送連盟賞』などを受賞。NHKを経て独立し、自然を守りながらそのすばらしさを直接伝える活動を志して、うみまーる企画を設立。海洋写真家・井上慎也をプロデュースしながら、自然写真家に転身し、のちに写真家ユニット・うみまーるを結成。写真やビデオ撮影をしながら取材をし、写真集やエッセイ、写真展、スライドショーなど作品の構成や文、編集、デザインなど制作全般を手がけている。あるがままの自然をおおらかに捉えたやさしい写真と、命のつながりを、時に優しく、時に力強く、またせつなく、物語のように綴る「うみまーるの世界」は、幅広い層の心を魅了している。写真に添える自然や生きものたちへの愛情あふれる言葉にも人気がある。





★撮影機材(水中):Nikonos-V
          Nikon F-4,F-100,F-90 + Nikkor Lenses
                     + Nexus Camera Housings
                     + Athena optical glass port
                     + SEA&SEA Camera Housing
          Sony DCR-VX2000
           + SEA&SEA Video Housing VX-2000 PRO
          Sony HDR-HC1
           + SEA&SEA Video Housing VX-HC1

★撮影機材(陸):Canon Eos1v, Eos7 + Cannon Lenses
         Minolta TC-1
         CONTAX RTSⅡ
         Sony DCR-VX2000, HDR-HC7 

★フィルム:Fijichrome Velvia100








Biography 高松飛鳥年譜 LinkIcon

  • 1971年
    • 鹿児島県伊佐郡菱刈町(現:伊佐市)に生まれる(07月30日)
    • 自然豊かな里山でさまざまな生きものたちに囲まれながら育つ。
    • 徒歩と自転車で野山をかけまわり、お小遣いを貯めて買ったCanonオートボーイが相棒だった。
    • 高校時代に所属した地学部で天体写真のおもしろさも知る。
  • 1990年
    • 長崎大学教育学部教員養成過程中学理科に入学(生物学専攻/ゼミは魚類と植物)
      • ・教育現場に野外活動を多く取り入れた授業をめざして、魚類と植物を専攻し、愛車の400ccのバイクHonda VFRで独自のフィールド調査(?)に明け暮れる。バイト代を貯めて購入した相棒のカメラ(EOS kiss)とスノーケル3点セットを携えて、海や山への毎日。素潜りとトレッキングにはまる。
      • ・公共事業で埋め立てられる諫早湾で、塩生植物のシチメンソウの調査や、ムツゴロウやカニ、貝類などの独特の生きものたちの観察も。
      • ・教育実習で、教員の社会性の必要性を痛感し、新卒で教員になることをやめ、社会経験を積む決心をする。
  • 1994年
    • 福岡のKBC九州朝日放送に契約入社。
      • ・記者兼ディレクターとして、自然や教育をテーマに、取材や番組制作にあたる。
      • ・冬より、福岡市の和白干潟や今津湾などで渡り鳥の取材を始め、有明海へと展開する。時間を見つけては、諫早湾を中心に渡り鳥の調査を行っている日本野鳥の会の鴨川誠さんの調査に同行する。
      • ・九州をめぐる取材にはいつも愛車の三菱Jeepと、Nikon FM2、EOS kissが相棒。
  • 1995年
    • 唐津の海でジャック・マイヨールと出会い、以来、心の友として交流を続ける。
      • ・8月より、アカウミガメの産卵調査やスナメリ調査など玄界灘での取材も始める。
  • 1997年
    • 諫早湾の報道を本格的に始め、以後5年間、精力的に有明海へ通い続け、その変化を克明に記録する。
  • 1998年
    • ・8月、KBCの24時間番組『水と緑の物語』で諫早湾の特集番組を放送。

1999年

  • ・ドキュメンタリー番組『いのちの海を失って~諫早湾潮止めから2年~』オンエア。(第8回地球環境映像祭・入賞、第14回世界テレビ映像祭・審査員特別賞を受賞)
  • 自然のかけがえのなさを必死に伝えながらも、たった1つの命さえ救えなかった無力感に苛まれ、自然と開発の間のしがらみに心病みながらも、取材を続ける(自律神経失調症や突発性難聴、ストレス性じんましん、十二指腸潰瘍や腹膜炎など併発)。時間をみつけては自分の心を癒す生きものたちとの出会いを求め、素潜りやダイビングに夢中になり、厳しい自然の中でも、今を生きる喜びにあふれた彼らの姿を一番に伝えたい気持ちが強くなる。
  • ・9月、唐津湾に迷い込んだコビレゴンドウの取材をきっかけに、鯨類のストランディングの現状を、2年に渡って取材し、ドキュメンタリー番組を制作。いつもSony DCR-VX2000を携えて取材し、動画撮影にも取り組む。
  • ・取材先の二丈町で、雑種の白ネコ「うみ」と出会う。家族が増えたことに伴い、相棒はトヨタ・ランクルに。

2000年

  • 三宅島にて、ジャック・モイヤー先生と出会い、心の師として、交流を続ける。
    • ・子どもたちのサマースクールに協力し、ガイドや講師として、力を注ぐ。
    • ・6月、第3回オメガ『イルカシンポジウム』で、ジャック・マイヨール氏のインタビュアーとして、トークショーに出演。
    • ・12月、ニュース企画『のら犬を撮り続けて』で九州写真記者協会・協会長賞を受賞

2001年

  • 西表島でダイビングを通じて、海洋写真家・井上慎也と出会い、「人間も自然の一部。海の生きものたちも、人間もみな同じ地球の仲間たち。そのことを伝える仕事をすべきであり、仕事のために自然を利用するのではない」と意気投合。お互いに「中性浮力での撮影」を徹底していくことを約束する。以来、井上の写真集やエッセイなどの構成や執筆に協力し、自然を伝える手段として本作りにも取り組んでいく。
    • ・ドキュメンタリー番組『そこは宝の海だった~有明海 異変の実態~』で、第7回プログレス賞・優秀賞を受賞。

2002年

  • ・ドキュメンタリー番組『諫早湾に生きる~ジレンマに沈む漁師たち~』で、平成13年日本民間放送連盟賞・ラジオ報道部門優秀賞、第28回放送文化基金・ラジオ部門番組賞、第39回ギャラクシー賞・ラジオ部門奨励賞を受賞。
  • 九州朝日放送を退社。NHKに入局し、沖縄放送局制作部に赴任。泡瀬干潟やジュゴン、オニヒトデ異常発生など取材する。が、ありのままの自然の存在意義を、メディアで伝えることに限界を感じ、さらに、自然の中での直接的な体験活動による環境教育の大切さを痛感する。
  • ・写真集『OKINAWA~しあわせの島々~』の構成・文を担当。

2003年

  • 自然を守りながら、そのすばらしさを直接伝える活動を志し、NHKを退局し、うみまーる企画を設立。写真家に転身する。那覇市に事務所を構え、写真やビデオ撮影を本格的に始める。
  • 海洋写真家・井上慎也と正式に仕事で組み、最初の数年間は、これまでに引き続き、写真家『井上慎也』を通した(プロデュースする)形で、自然のことを伝えていく。写真集やエッセイ、写真展、スライドショーなどの企画や構成、文章などを制作全般を手がける。
  • また、自然を伝える表現の幅を身につけるため、インタープリターや沖縄県自然体験活動指導員のセミナー、ネイチャーゲームリーダーなどを取得する。自然体験活動のガイドや講師も務める。
    • ・3月にフォトエッセイ集『ぼくが海からもらったもの①』、7月に『海であいましょう』を出版。構成・文アレンジを担当。

2004年

  • 1月、オーストラリアで出会ったアシカに写真家として生きていくことへの勇気をもらう。
  • 6月、那覇は海が遠い(暮らしの中に自然の海が身近にない)ことを理由に、事務所を座間味島に移す。自然に寄り添った生活を少しずつ始め、座間味の海の保全活動に参加しながら、撮影取材を続ける。
    • ・フォトエッセイ集『ぼくが海からもらったもの②』を出版(3月)。構成・文アレンジを担当。
    • ・4月、富士フォトギャラリー大阪2の新設に伴い開催された『Smile』展で、全体の構成を担当。
  • 各地の講演会やイベントなどで、写真とビデオを組み合わせたトークショーを展開したり、座間味島で開催される子どもたちの海の生きものを学ぶ教室やエコツアーなどで講師を務めたりもする。

2005年

  • オーストラリアをキャンピングカーで1ヶ月の撮影の旅をする。
    • ・3月5日のサンゴの日を記念して、那覇市で『Smile』展の開催を企画し、開催する。
    • ・写真だけでなく、サンゴ礫や貝殻、漂着物なども展示し、サンゴの海の豊かさを伝えるスライドショーを制作する。
    • ・10月、福岡県のギャラリーの共同イベント「アートをたずねる月」に参加し、福岡市で『Smile』展を企画し、開催する。写真構成のほか、貝殻やサンゴなどの漂着物を展示し、親子で楽しめるクラフトコーナーも設ける。取材ビデオの放映やスライドショーなど、より海のことを知って楽しめる展覧会を展開。
    • ・2006うみまーるカレンダー(卓上)を制作。構成や文を担当。

2006年

  • 高松の写真も発表し始め、作家名を「井上慎也」から自然写真家ユニット「うみまーる’井上慎也+高松明日香’」に移行。
    • ・写真集『うみまーる~水の惑星の仲間たち~』を出版(3月)。構成、編集、文を担当。
    • ・「水中映像祭」でスライドショーを発表(2月)。構成、編集を手がける。
    • ・3月、サンゴの日を記念して、那覇市と座間味島で、KINDONと地球写真家・中村卓哉氏のスライドショーを企画し、開催。スライドの構成と編集、シナリオや演出を手がける。
    • ・6~7月、写真展「うみまーる」を、富士フォトサロン東京と富士フォトサロン大阪で開催。写真の選定や構成、演出、文を担当。会場では、自作の取材ビデオも放映し、うみまーるの撮影のやり方や生きもの達とのふれあいなどを紹介する。また、記念イベントとして、うみまーるスライド&ムービーショーを開催。取材で撮りためたビデオと写真を組み合わせたトークショーを展開し、好評を得る。
    • ・7月より、月刊誌「沖縄スタイル」でフォトエッセイ「美ら海ライフ」を連載。文を担当。
    • ・11月、座間味島のファン感謝月間イベントとして、スライド&ムービーショーを開催。
    • ・2007うみまーるカレンダーを制作(卓上)。写真・構成・文を担当。

2007年

  • 写真家ユニットとして初の写真展「ちゅら海」を新宿のエプサイトで開催(2月)。写真・構成・文を担当。
    • ・3月、「琉球フォトセッション」にスライドショーを発表。ガムランと共演する。
    • ・4月より、「毎日小学生新聞」で毎週土曜日にフォトエッセイ「海のともだち」を連載。文を担当。
    • ・4月より、月刊誌「へるすあっぷ21」にフォトエッセイ「Photo Message from Water Planet」を連載。文を担当。
    • ・6月、大阪・阪神百貨店で写真展「ちゅら海」を開催。構成・文・写真を担当。会場でビデオも放映し、スライド&ムービーショーも開催。
    • ・10月より、月刊誌「おはよう21」でフォトエッセイ「海からの贈り物」を連載。文を担当。
    • ・2008うみまーるカレンダー(卓上)を制作。写真・構成・文を担当。
  • 12月、愛艇『Baby Whale』(21feet)を購入し、自身での操船によるザトウクジラのアプローチを始める。

2008年

  • 愛艇『Baby Whale』で座間味周辺の海域(チービシ〜久米島)を精力的に撮影取材。外洋の世界にも夢中になる。
    • ・写真展「海で逢いたい」に、招待作品として写真を出展。文も手がける。
    • ・6月、鳥羽水族館季刊誌「スーパーアクアリウム」夏号の「自然と遊ぼう!」で写真と文を担当。
    • ・7月、FUJIFILM「まもりたい緑、まもりたい水」に写真を出展。文も手がける。
    • ・2009うみまーるカレンダー(卓上・壁掛の2種類)を制作。写真・構成・文を担当。

2009年

  • 座間味島に『プチギャラリーうみまーる』をオープン(4月13日)。来店したお客さんに、中性浮力での潜り方や生きものたちをおどかさないアプローチの仕方などを写真やビデオで説明し、広めている。
    • ・2010うみまーるカレンダー(卓上・壁掛・大判の3種類)を制作。写真・構成・文を担当。

2010年

  • 写真家ユニットして初の写真集『ちゅら海からの風 Okinawa, where the sea meets the sky』を出版。写真・構成・文を担当。
    • ・2011うみまーるカレンダー(卓上・壁掛・大判の3種類)を制作。写真・構成・文を担当。

2011年

  • 被災地に海の笑顔を届けたいと、写真集『うみまーる』やカレンダー『ゆかいな海のなかなたちーSmile』など、合計950部を、仙台の「子どもとあゆむネットワーク」や盛岡の「3.11絵本プロジェクトいわて」など、9団体に寄贈する。地球に対して謙虚に生きていくことが、本当に楽しくて、気持ちよく、実は安全なんだということを再認識し、自然写真家の立場で、それをもっと積極的に伝えていくことを決意。その活動の柱となる「中性浮力」での水中撮影法や潜り方を広める啓蒙活動の一環として、
    • 写真集『Let's Dive! 〜海の中へ〜』を出版。写真・構成・文を担当。
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  • オトコマサリが直らないまま開き直り、「お兄さん」と声をかけられるキャラを存続。本人は、心は少年のつもりだが、飲むとオヤジ化。
  • 冒険心が強く、ロケが探検になる事も。性格はおおざっぱなわりに、仕事は細かいことまで粘り強くこだわるKindon呼称「鬼ディレクター・あーす」!?
  • 写真は感性で撮るタイプでワンチャンスに強い。気持ちのおもむくまま素直に撮った最初の1枚が作品になることも多い。
  • 写真や言葉、映像を使って、自然のことを伝える作品作りやイベントを展開。自然体験活動のガイドや講師も務める。子どもを海好きにするのは得意技。
  • 潜水士、1級小型船舶操縦士
  • 沖縄県自然体験活動指導者、日本スノーケリング協会インストラクター
  • 自然体験活動推進協議会CONEリーダー、ネイチャーゲームリーダー
  • インタープリテーション協会インタープリター養成講座修了、オーシャンファミリー海洋自然体験リーダー
  • 中学理科・高校理科(生物/化学)教員免許